商工会活用術　税務編

支援を受けるきっかけ 

　機械化する以前は、申告の際には商工会で税理士さんが見てくれていましたので、そこに帳簿を全部持って行っていました。その時に、この記帳機械化を勧められました。自分でやるのは大変でしたし、それにかかる費用も経費になるとのことだったのでお願いすることにしました。
　商工会とは店舗を今の場所に移した時からのお付き合いです。新店舗のためにお金を借りる時に、商工会さんを通して借りるというのが“信用”のような感じで、日本政策金融公庫のようなところからも借入が出来ました。商工会さんを通していたほうが、お店を営業するにも助かりますので、ここに移転する時に入会しました。
 

取り組み・活用方法

　簡単に収入・支出を書いておくだけで、あとはすべて商工会のほうでデータ化してくれます。通帳も含めすべてやってくださるので、申告の時もとても楽です。以前ですと、申告の度に「またやらなければならない」と心配していましたが、今はとても気が楽になりました。うちではこれを導入したから売り上げが向上したということはないですが、経理の負担が減ったことでとても助かっています。
　また機械化にかかる費用は経費になりますし、その費用も自分で帳簿を作る時間を考えれば、はるかに少ない費用で済んでいると思います。

支援を受けての感想

　機械化する前は、申告の時は帳簿を持って行って税理士さんとやっていたので、今はとても楽になりました。うちでは20年前からやって貰っているので、過去の書類や帳簿も、必要なものや見たいものがある時は、それを伝えればすぐ持って来てくれます。申告の時も、去年の控えがどこかにいってしまったという時でも、商工会に保管してあるものをすぐコピーして持って来てくれます。
　商工会の担当者は、帳簿上でわからないこと、聞きたいことがあればすぐ来てくれますので、確定申告に限らず普段からもいろいろとお聞きしています。以前台風で2階が雨漏りが酷くなり、保険を掛けていたのでそれを使って修理したのですが、それが全額控除になるのかなどいろいろなことを質問出来るのもいいですね。
　今回はコロナに関係することでもいろいろと相談しました。記帳機械化とは担当者が違いますが、補助金についても教えて貰い、その担当者に繋いでいただきました。わからないでいると貰えない補助金もあるのですが、国の補助金や店の内装を変えた際の補助金など教えていただきました。
　今後の営業のために、みやぎ飲食店コロナ対策認証制度の認証店としての認証を受けたいとお願いしたところ、商工会の担当者が用紙を貰ってきてくれて、書類の記入も手伝ってくれました。36項目あるのですが、それを自分一人でチェックするのは難しかったので、一緒にやって貰いました。そういったことも一緒に考え、やってくれるので本当に助かります。

事業所のPRポイント

宮城野区の原町で店を始めたのですが、 1978年の宮城県沖地震で店舗が使えなくなり、当時泉市だったここ向陽台に移転して再スタートしました。それから 44年。私たちが来た頃は空き地が多く、それから家が増えていき、この通りが商店街になりましたが、現在では当時あったお店はもうほとんどなくなっています。
　お客さんは主に営業の方や、家の新築やリフォームをやっている現場の作業員が多いですね。食べログか何かネットでお店を見つけてくる方も多く、メニューを見る前に「肉あんかけチャーハンお願いします」というお客さんがいます。よく出るのは五目ラーメンですが、ネットでは肉炒飯が人気のようです。あんかけのお肉は挽肉ではなくて、包丁で叩いたお肉を使っています。
　店はカウンターと 4人掛けのテーブル席と、あとは座敷があるので、家族連れや宴会のお客様もいらっしいます。一品料理やおつまみもあるので、夜はお酒を呑みにいらっしゃるお客様もいます。
 

商工会の活用ポイント

商工会報もありますが、お店をやる上で役に立つ情報を持って来てくれます。定期的に巡回に来てくれます。
また、入力してもらった帳簿に関するアドバイスももらえます。
うちでは記帳機械化を導入して、とても助かりましたので、店を経営する上でわからないことがあったら、どんどん相談すればいいと思います。そうするといろいろと教えてくれますので、積極的に活用したほうがいいと思います。